数寄屋の感性とは
私はながい間数寄屋建築をやってきました。
数寄屋は、その時代時代の数寄屋があると考えています。
普通のおしきせのものみ飽き足らなくなった人達が求めたどり着くものが数奇屋だと考えています。現代の最先端の技術と工法を使い、卓越した職人の手によって、長い時を掛けて蓄積されてきた感性と結びつき、一つの新たな形にする。
こうして出来た物が数寄屋ではないか、と私は考えているのです。
私の数寄屋には、若い頃に大変な刺激が受けた、コルビジュエ、ライト、ルイスカーンなどの建築家の影響があると考えております。
落水荘・フランク・ロイド・ライト
※画像:GAグローバルアーキテクチュア
銀閣寺のつくばい
フィッシャー邸・ルイス・カーン
※画像:GAグローバルアーキテクチュアNo2
ロンシャンの教会・ル・コルビジェ
※画像:GAグローバルアーキテクチュアNo76
数寄屋は日本だけのものではなく、世界共通のものだとも、私は考えております。
大げさな言い方をすると、私の数寄屋の原点とも考えている”銀閣寺のつくばい”のデザインは、コルビジュエがデザインしたロンシャンの教会の壁面と共通するものがあります。
時代的には銀閣寺の方がずっと以前ですが、時代を越え、国を越え、数寄屋の感性は息づいていることに、改めて喜びを感じます。
当社施工例